高血圧(2)
血圧は、心臓から(心臓は血液を送り出すポンプ)血流を送り出す強弱はなぜ決めるか。人間には神経が大きく分けて二種類ある。運動神経と自律神経です。
自律神経は交感神経と副交感神経の二種類があり、昼は主に交感神経が働き、夜は副交感神経が働きます。運動神経は分かると思いますが、自律神経は我々生物の意思から自立しているという意味で、我々の意思ではどうにもならないものです。心臓を動かすとか内臓を働かすとか汗をかく等です。
血圧の強弱は自律神経がコントロールしています。それが思うようにコントロール出来なくなった時に、薬を使用し血圧を下げるようコントロールしようというものです。
人間の体をマンションに例えると、水道管が血管で水を送るポンプが心臓とする。最上階で水が出なくなった時、『水が出ないよ』とサインを送れば、ポンプ圧を増やして送るという関係です。
もともと配管が悪くて高血圧が起こる人を本態性高血圧と言い、そうでない人は長い間には水道管が古くなり、内径が狭くなり、同じ水量を送るには内圧が強くなるという訳です。ポンプ(心臓)を必要な圧がいつも高くすると故障します。だから高血圧を長く続けると心臓が悪くなります。 また、ポンプ圧を減らす為に一番最初に使う薬は、抹消血管拡張剤、即ち、最上階の水道栓を開きっぱなしにするというものが、最初に降圧剤として使う薬です。
ただ、人間の血管が水道管と違うのは血管を拡張できたり収縮できたり出来る点で、これが加齢により十分機能しなくなった時、高血圧の病状が現れる訳です。
だから、全く不必要に血圧が上がるわけではない訳で、恒常的に上がり出すと、心臓、血管に対する障害の為、血圧を下げざるを得なくなる。例外はありますが、必要だから体の方から血流の増加を要求してくる訳で、それに答える、それによって、障害が起こると困るので下げることが必要になる。
ただ、全く血圧が上がることは、不必要に上がるわけではなく、上げてくれという要求されて上がるわけで、上げることによる障害が懸念されるので、上げないようにするということです。ただ人間の体はうまく出来ていて、少しくらいは、車のハンドルの❝あそび❞みたいなもので、柔軟性がありそれは自律神経が対応してくれます。
血圧を下げることによる障害は、永い間には起こりえます。
それをいかに克服するかが、内科(循環器内科)の先生の腕の見せ所であります。これを読む年齢の人は、殆どみんなと思いますが、高血圧の薬を服用している人は、特に気をつけてください。現在、全国で140万人以上いる寝たきりになる第一の原因は脳卒中、次が骨粗鬆症(osteoporosis)しかし併せて54%「寝たきりの2大原因」に食物によって予防できるものである。
日本では数学的に脳卒中は減ったが、脳梗塞という形で、脳の血管がつまった状態の人が、多い。全く病状のない人でも無症候性脳梗塞という形で、50代で4人に1人、80代で3人に1人、70代で2人に1人と増加し、その梗塞が進めば認知症になる。
この予防法として、血流コントロール、夜間に血圧が下がり、かん流が戻る時活性酸素を発生し、アポトーシス(壊死)を起こし、神経細胞が死んでいくということで、抗酸化栄養素を与えておくと、実験的なデータでは防げる。いわゆる緑黄色野菜でアポトーシスを防げる。野菜や果物といった抗酸化栄養素を持ったものを摂取すれば防げるというものです。心してボケ予防のため緑黄色野菜や果物を食べるようにして下さい。